9月26日、遊佐町上蕨岡の鳥海山(ちょうかいざん)龍頭寺(りゅうとうじ)に行って来ました。

私が「庄内三十三観音(めぐり)」を知るきっかけになったお寺です。
昨年の7月、上蕨岡地区(通称上寺)を歩いている時に見かけた仁王様の表情がとても印象的で、龍頭寺のことを調べ「庄内三十三観音」を知りました。

上蕨岡の印象は雰囲気が良く、また来たいな、また歩きたいと思っていたところ、今年の初めにも龍頭寺とご縁があったこともあり、春になったら庄内三十三観音めぐりをしようと決めました。
庄内三十三観音めぐりを始めてから常に龍頭寺のことは頭にあって、桜の季節も良さそう、新緑の頃も良いかも、また真夏の暑い時に行きたい、などと思っていましたが、意識するあまり? 当初の思惑とは別に9月26日ということに・・・。
前回も運転していましたが、その時は同行者がいたからか、方向音痴あるあるか、道の印象が違って少し焦りましたが迷わず着きました。

9月下旬とはいえとても暑い日でした。
まずは仁王様へご挨拶。



スラリとした仁王様に笑顔で迎えられた様な気持ちになりました。
仁王様の股くぐりをして、麻疹が軽く済むように子供の成長を願う風習があるそうです。
庫裡に声をかけ、ご住職にご朱印帳を預かっていただきました。
観音堂の中を撮影しても良いか確認をしたところ、出来ないということでしたが(観音堂の中にも張り紙がありました)、外観は撮影しても良かったです。

「すだれの奥にも木彫りの観音様がいらっしゃるのでぜひ見てくださいね」と声をかけていただきました。
観音堂内へ、何度目かの「防犯カメラ作動中」には慣れず、そわそわしてしまいます。
ご住職に教えてもらわなければ、すだれの奥まで気がまわらなかったかもしれません。
観音堂ですぐに目に入ってくる中央に立つ十一面観音様は大きく美しいです。
すだれの奥の十一面観音様はさらに大きく迫力がありました。
平安時代のご本尊で3.6メートル(説明書きがありました)だそうです。
この後、ご住職に本堂を案内していただき、色々とお話を伺いましたが、穏やかで優しい雰囲気で良い時間を過ごすことが出来ました。

庄内三十三観音 第19番 鳥海山 龍頭寺
真言宗 智山派 御本尊は薬師如来
平安中期に新義直公氏が醍醐三宝院の末寺として開基ともあるが、寺伝では大同2(807)年に慈照上人が開基したと伝えられてきた。
蕨岡地区は鳥海山修験道の最大の拠点で、江戸時代中期には真言修験の道場として蕨岡三十三坊を率いる別当学頭職の地位にあった。
龍頭寺の境内は国指定史跡鳥海山に指定、本堂・開山堂・観音堂は国登録有形文化財。
住所:遊佐町上蕨岡松ヶ岡45
電話:0234-72-2553
駐車場:あります